PyMOLで相同性を確認してみた
JAKiってキナーゼのわりには構造がシンプルでも活性と選択性が出てそうで、ケミストはとっつきやすいのかもですね!
— へい🍅 (@HiGoing) July 3, 2022
ほんまかいな、ということで今回はPyMOLがインストールしてあれば誰でも出来る簡単な相同性の確認方法です。
お題の報告はこちらです。
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jmedchem.7b01598
PDB
という単語で検索をかけると最後の方に論文で登録されたPDB IDの6BBU
と6BBV
が見つかると思います。
PyMOLを開いたらfetch
でload
しましょう。
fetch 6bbu 6bbv
全然重なってないのでalign
します。
align 6bbu, 6bbv
6bbu
を6bbv
の場所に持っていってalign
するよってコマンドです。
いい感じに重ね合わさってればOKです。
次にリガンド周辺だけ抜き取ります。
create u, byres organic expand 10 and 6bbu
create v, byres organic expand 10 and 6bbv
disable 6bbu or 6bbv
そして改めてalignmentのobjectを作ります。
align u, v, object=aln
set seq_view, 1
もしくは画面右下のS
をクリック
このsequenceは構造をもとにalignmentされています。つまり重なっている残基同士が並んでいる状態です。
aln
のobject
をinactiveにしてやることで解除することもできます。
このsequenceを見ながら一致してない残基を見つけてやればいいわけです。
(私のcoding能力では自動抽出がまだできませんごめんなさい)
show sticks, sele
zoom byres orgnic around 3
リガンド周辺に選択性が出せそうなアミノ酸残基との相互作用が見当たりません...。変態ですか。誰ですかJAKはまだ頑張れるなんて呟いた人は。
久々に頑張ったので夏休みに入りたい気持ちでいっぱいです。皆さんも体調にお気をつけて。
~終わり~
-追記-
ちなみにこのaln
のobject
はFASTAやCLUSTALで保存もできるので普通の配列解析もできるはずです(私ができないだけで)
#CLUSTAL形式 save aln.aln, aln #FASTAA形式 save aln.fasta, aln
CLUSTAL形式はterminal
からcat
コマンドで確認してやってもいいと思います。
cat aln.aln
~さらに追記~ すさんからご助言いただきまして、windowsは下記のscriptを実装できました。
pymolwikiの"Color By Mutations"を使うと、ちょっと楽できます。https://t.co/UytFMKB8CQ
— す (@sumtat_) August 2, 2022
Macで動かないのはなんでなん?dependency errorとか?
この辺の便利ツールは.pymolrcに書くとカオスなので、xxx.pyでscriptにしてimport xxx
くらいが散らからないかなと思いました。もっとシンプルに自動化する方法もあるけど、使用頻度が低すぎて忘却必須ですね。
-報告- 拙い記事をすさんにフォローアップいただきました。
今日は有給。ひさーしぶりにブログを書いたよ。 #はてなブログ #PyMOL
— す (@sumtat_) August 5, 2022
【PyMOL】どこが違うのかな? - 非プログラマーのためのインフォマティクス入門。(仮)https://t.co/SvBVGpePYk