Night in Prague

こんにちは、或る化みす途です。

仕事は全然進んでませんが、Zürich は猛暑の予報だったので、ちょっと北側にあるチェコプラハに急遽行ってきました。プラハも37℃まで上がったよ!とかはもちろん内緒です🤫

箇条書きのメモですが、興味のある人には有益かもしれません.

 

- 出国まで

スイスもチェコシェンゲン協定エリアなので移動の手続きはだいぶ簡素化されています.とは言え,もちろんパスポートは必須でした.航空法があるので,陸路と違って劇的な簡素化はやはり難しいのですね.他には手荷物の100mL以下の液体制限もあったのですが,日本と違ってどちらの空港も無料で配布してすごく助かりました.チェックイン時間は2時間前までとか,明確な決まりはないみたいですが,国内線と違って容赦無く出発するので早めに行くのがもちろん無難です.

 

- レンタルWifi

スイス,ドイツ,イタリアが拠点(?)のTravelers Wifiを予約してたんですが,チェックイン時間がギリギリになってしまい,受け取るのをすっかり忘れて出国してしまいました.キャンセル料は50%でした.Swisscomはプラハで通話とSMSしか使えないことを現地で知ったので,これをレンタルし忘れたのはかなりの痛手でした.

 

- フライト

Zürichから1時間半ですが,早めに予約すると往復1万円ちょいくらいです.今回は四川航空で行きました.日本人目線だとCAさんはかなり強引な印象でした.

 

- 空港から市街地まで

オススメはUberなんですが,今回はPrague Airport Transferを利用しました.帰りの便が早朝だったので,Uberが捕まらなかった時の保険として往復で予約をしました.Zurich空港でWifiをレンタルし忘れたので,結果オーライだったと思います.

市街地は昔のジブリを地で行くような風景ですが,空港周りの郊外はなんもねーって感じでした.

 

- 公共交通機関

トラムやバスはスイスと違って,ゾーンは特にない時間制のチケットです.どこでも買えるわけではないので,予め予定を立てて計画的に購入することをオススメします.駅や空港だったらクレジットカードで買えますが,市街地では現金でしか買えないところも結構あります.ちなみにレートが悪くてもよければユーロも使えたりします.ATMで現地のチェコクローネをわざわざ下ろすのが面倒だったので,バスのチケットだけはユーロで買いました.小さい個人の店は現金のみも結構あるみたいですが,多くの店でクレジットカードが使えたので,短期滞在であれば現地通貨はなくても大丈夫かもしれません(もちろん保証はしません).最新型のバスやトラムであれば,コンタクトレスのカード決済にも対応していました.ただし,現時点で割合は低いです.

あと,Zürichと違って交通機関バリアフリー化が進んでいませんでした.ベビーカーとかがあると上げ下げが結構大変だろうと思います.

Uberが非常に安く使えるので,人数が3-4人の時はUberがいいかもしれません.余談ですが,Uberはネットが繋がっていないと呼べないので,ここでもWifiなしが結構堪えました.

 

- プラハ

私は教養がない方なんで,へー大きいなぁくらいなもんでしたが,好きな人は好きみたいです.城自体もいいんですが,山の上にあるので市街地を一望する方が気持ちいいなと私は思いました.魔女の宅急便みたいな風景が見れます.

敷地に入場するだけなら無料ですが,城に入ったりするにはチケットが必要です.こちらもクレジットカードで買えました.カフェがいくつかありますが,中では水を買えないので注意が必要です.チェコは水道水を基本飲まない方がいいらしいですが,プラハ城は給水スポットに行列ができて,みんなが水筒に給水してました.

敷地内,というか帰り道?はバリアフリー化されてないので,車椅子やベビーカーは結構大変です.

 

- プラハ動物園

世界でも有数の動物園らしいです.大きくて歩くのが結構大変でした.気温が37℃もあったので,まるで日本の動物園のようにみんなぐったりしてて少し残念でした.気持ちはよくわかりますけどねw.チケットをネットで購入できますし,中でもクレジットカードが使えるので現金は全く要りません.バスとトラムで乗り継ぐよりも,片道1000円もしないUberの方が楽かもしれません.

 

- TESCOとか現地のスーパー

外食が意外と安くなかったのですが,現地のスーパーは日本の半額以下なので,貧乏人の私には楽しかったです.ただし,果物などの生鮮食品の質はスイスの方がいいように感じました.値段相応?ビールとパン,チーズが面白いくらい安いので,時間があったら行ってみてください.

 

- Urquel

言わずと知れた原初のピルスナーです.街の色んなところに看板が出ています.日本でも缶ビールが売ってますが,店で飲むドラフトは全く,完全に,根本的に違う味がします.缶や瓶で飲んでこんなもんかと思った人でも,ドラフトを見つけたらぜひ試してみてください.本当は観光なんかせずに,昼間からUrquelを飲んでダラダラする旅がよかったな...

 

あとは何があったかな.やや弾丸だったので満喫仕切れなかった感は否めませんが,キレイな街でした.

次はDubrovnikにでも行ってゆっくりしたいなぁ...いや,普段から大して働いてないんだけど...

 

英語表現メモとしてのブログ

こんにちは,或る化みす途です.

皆さんは英語の表現とかを憶えたい時に何を使ってますか?オススメがあったら教えて欲しいです.

基本的に習慣化出来ないものは身につかない性分で,今まで使っている英語表現メモから乗り換え先を探してます.

タスク管理系はTrelloを使っていましたが,色んなサイトを参考にした結果,めんどくさくなって一旦諦めました.ただ,非常にシンプルにMustとas possible,終わったカードの廃棄用にDoneで再構成したら,今は使い勝手がよく,習慣化出来ました.

ラボが英語ベースなので,Slackで回ってくる英語表現をリアルタイムにメモれるツールは何がいいのか今のところ模索中です.

 

というわけで,本日のメモ

 

As some of you may know, xxx

ご存知の方もいらっしゃると思いますが,

 

Bearing in mind that xxx

xxxを念頭に置いて,

 

うん,続かなさそうですねT_T

 

スイスのちょっと便利サイト

家でテレビを見ようにも独仏伊語の放送ばかりで全く理解できないので、Youtubeやprime videoを見ることがほとんどで、iPadからcastしたいと常々思っていました。

Fire TVは日本から持ってきてるのですが、残念ながらテザリングのみでは使えなかったので、ケーブル直付を模索することにしました。

純正アダプタ+HDMIケーブルを素直に買うと一万円超えてしまうので安いのを買いたいのですが、あいにくスイスではAmazonが使えません…。一部ドイツやフランスからも配送料追加で送ってもらえるみたいですが、デジタル製品関係は軒並みアウトです。

 

そこでスイスで使える通販サイトがこちらです。

Galaxus 

スイスの最大手サイトらしいです。所望のケーブルは取り扱いありませんでした…

ricardo

ヤフオクみたいなサイトです。今回はこちらで購入できました。

Degitec

デジタル製品の大手みたいですが、ここにも取り扱いはありませんでした。

 

利便性でいったら日本の方が圧倒的にいいですね。

ただ反対に、日本は過剰競争の果てにデフレが止まらないのも事実だと思います。

今回はやっとのことでなんとか手に入りましたが、日本なら…とか考えるよりも、ないものは程々に諦めてしまう方が幸せなこともあるよなと思いました。

 

E-notebookの話

企業では既に導入済みのところも多いかもしれませんが,実験ノートの電子化は個人的には積極的に進めるべき事項だと思っています.

手書きの方が多くの情報を残しやすいという意見もありますが,それは手書きノートをアップロードすればいいだけの話で,社内で実施済みの実験情報を全員で共有出来ることに真価があると考えているからです.

下記に,現在補足している情報を簡単にだけまとめておきます.

 

Signals Notebook by Perkin Elmer

https://www.perkinelmer.co.uk/category/signals-notebook

今のところ最大手でしょうか?Perkin Elmerの手がけるクラウド型E-notebookです.

テキストはもちろん,構造検索も出来るので,ユーザー間で実験情報を検索したり共有することが出来ます.

Word,Excel,PDF,画像,その他複数のファイル形式をアップロード出来るので,測定データの保管も非常に簡単です.

クラウド型で出来るか知りませんが,私が勤める某内資製薬企業ではクライアント型をカスタマイズして採用しています.

例えば法規制物質チェック機能や化合物登録機能なんかがクライアント型で実装できます.その代わり,ノートのアプリケーション自体が非常に重くなります.

ETHで個人利用向けクラウド型のトライアル版を試しに利用したのですが,動作が軽くて(慣れれば)結構使い勝手がいいように感じました.最大の課題は導入コストだとボスが言ってました.利用継続の資金が尽きた時にデータが保管されるかどうかなども気になってるようです.

 

Accelrys Notebook

何年か前にケムステ さんで紹介されていたんですが,今はリンク切れになってるみたいです.

https://www.chem-station.com/blog/2014/12/accelrys-notebook.html

最新の情報はこちらでしょうか?

http://ls.ctc-g.co.jp/products/accelrys/accelrys_notebook.html

ぱっと見で日本新薬さんが導入してるみたいですね.使い勝手はどうなんでしょうか.

化合物管理システムや法規制物質のチェック機能も同様に別途提供してるみたいなので,企業向けのE-notebookと言えるかもしれません.

 

Studies Notebook by Dotmatics

https://www.dotmatics.com/products/studies-notebook

ETHでサイトライセンスを持っているE-notebookですが,ほとんど誰も使ってないみたいです(爆

構造式やフォントが異常に小さいので視認性が非常に悪いですし,実験ノートとして情報が分散するようなレイアウトになっているので結構残念な仕様だなと個人的にも思いました,構造検索とかも多分出来ません.

どちらかというとマテリアルやバイオ向けのノートを提供してるんですかね?アストラゼネカに神経分野で使われてますみたいな宣伝が書いてありました.

Dotmatics以外もそうですが,クラウド型だとレイアウトの変更などマイナーチェンジは比較的ロータスクで出来るみたいです.ETHの担当者が今度ヒアリングを受けるそうで,私が出した要望を伝えてもらえることになりました.その辺の改善を待ってる時間は私にはなさそうですが...

 

Chemotion

https://www.chemotion.net/

今日初めて聞いたのですが,ドイツのスタートアップで無償のオープンソースとして開発をしているクラウド型のE-notebookだそうです.

オープンソースなだけあって,Signals Notebookと比べると使い勝手はあまりよくありませんでした.ただ,構造検索なんかは出来るので結構すごいなと思いました.

開発資金が尽きた時のデータ保管なんかがどうなるのか気になるところですが,とりあえず10年分くらいの資金は今のところあるそうです.

 

どのノートでもですが,過去の実験記録のアーカイブが手作業でしか出来ないのも,ちょっと残念です,

ラボの新参者としては,過去の記録をE-notebookでガンガン検索しながら無駄なく実験したい,というニーズから今回少し調査したんですが,未来に向けては非常に建設的でも,これまでの実験情報を最大限活用することは,どのノートでもまだ難しいですね.

 

Data Integrationというソリューションも最近では開発されています.

簡単にいうと,あるプラットフォームから,社内+外部データベースの情報を統合して検索が出来るシステムです.例えば,Reaxysと社内のデータベースを統合することで,E-notebookから外部情報に加えて社内実施例はもちろん,アッセイ情報なんかも同一のプラットフォームから検索/閲覧することが出来るそうです.という営業を3年くらい前にElsevierの方から受けました.莫大な費用が勿論必要なので,弊社では当然?導入してませんが,MerckやGSK(だったかな?)などのメガファーマは既に導入しているそうです.

 

インターネットの発達によって多くの情報にアクセスは出来ますが,必要な情報を的確に使いこなすには,それだけでビジネスが成り立つくらいにはまだ課題があります.

久しぶりの手書きノートでめんどくさい思いをしているので,もっと低コストで普及してほしいなと願ってます.

 

2019/08/09 追記

Mbook

https://mestrelab.com/software/mbook/

NMRの解析ソフトとしてケムステでも紹介されていたMestlab Researchと言う会社が,ELNも提供していました.値段も結構リーズナブルじゃないでしょうか.

同じラボの隣の部屋の人が使っているのを見せてもらったのですが,オンラインベースなので動作はやはり軽く,操作性は良さそうでした.グループメンバーとのノート共有や,構造検索なんかも出来ていました.PerkinElmer以外なら,これが一番良さそうな印象です.

 

2020/05/08追記

最近気になってるのはBioviaのこちら.

E-Workbook Chemistry

http://ls.ctc-g.co.jp/products/idbs/e-workbook_chemistry.html

クラウドだからブラウザベースで動作が軽いし,法規制物質のチェックにも対応しているとのこと.

こういうのは提供元のデフォルトが一番シンプルで使いやすかったりするので,企業側の要望にあわせてカスタマイズするより,使用者に適正に教育したり,その範囲内でやりたいことをどう実現するか考えた方が将来的にはプラスだよなぁと思ったりします.

SDF,SMILESなどのファイルから2次元描写のExcelファイルを作る話

現在留学中のETHでは,Virtual Library関係の仕事をしています.

この辺の分野はそこまで新規性は高くないかもしれませんが,オリジナリティの高い骨格形成反応があるグループにはポテンシャルの最大化に繋がると思います.

そんなわけで大量の構造式ファイルを扱っているのですが,原料の外注などで外部とやりとりする時にはExcelシートの方が好まれることもあるかと思います.(実際うちのボスはChemoinfo分野は素人なので,このようなオーダーが入りしました.)

プロジェクトの開始期だとデータベースや管理システムがフローとして定まっていないので,SDFだったりSMILESだったりと異なるファイル形式で分散してしまったりしますよね(←今の私のことです)

そんな時,SchrödingerのMaestroにもSMILESにも慣れていないボスがエクセルにまとめてくれと無茶振りしてきました.

そんな暇じゃねー...

というわけで,ファイル形式によらずにとりあえずSpreadSheetを作るWorkFlowを探していたらズバリを発見しました.

https://forum.knime.com/t/images-in-excel/7409

このWorkFlowを使うことで,SDFファイルがExcelに化合物ごとに2Dでエクスポートされます.しかしググれば似たような悩みを持つ人はいるものですね.

f:id:keetane:20190629004130p:plain

Render To ImageのNodeはConfigurationからRendererをCanvas 2に変更することで,3D描画が2D描画になります.Canvas 2が走るせいか非常に重たくなるのが欠点ではありますが,例えばLigPrep後のSDFファイルは3D情報を含んでいるため,そのままImageにすると3Dで非常に見にくく,オススメできません.

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さて,同じノリでExcel上のSMILES Codeを2D描画にしてみましょう.

OpenBabelというNodeがメジャーで使いやすいらしいのですが,Macでは動かないと表示されるので諦めました.ここでは新たにMolecule Type CastというNodeを使います.Work Flowはこんな感じ.

f:id:keetane:20190629004611p:plain

NodeのConfigurationから該当するカラムとファイル形式を選んで,あとは先ほどと同じようにRendererに流します.ついでにRDKitを通してSDFに変換しておくと,そのままMaestroに読み込めて少し便利です.(アラートがたつ理由がよくわかりませんが)

 

こんな感じで異なるファイル形式で分散した構造情報をなんとかエクセルに描画することが出来ました.ケモインフォを始めたい人にはKNIMEは結構簡単なのでオススメです.

Zürich で賃貸契約

実は引っ越すつもりです。

とある在スイスの日本人仲介業者に見つけてもらった今の現住居の管理があまりに杜撰で、家主に訴えたら引越し先が見つかり次第退去する事に同意してもらえました。

スイスの物件事情は機会があれば別に記事にするかもしれませんが、とりあえずなんとか見つけた転居先の提出資料として、住民登録証カードと3ヶ月分のBetreibungsauszugなるものを提出しました。要は賃貸するにあたって家賃を滞りなく支払う為に債務がないかを証明しろってことみたいです。

住民登録したKraisbüroとは別のオフィスにパスポートか住民登録カードを持って行って、17CHF支払ってA4の書類を作成してもらいます。オフィスに行けば即日発行、オンラインでも何日か後に発行できますが、受け取りに行く必要があるみたいです。今回は一日も早く出て行きたいので朝一で作成に行きました。

https://www.stadt-zuerich.ch/portal/de/index/politik_u_recht/stadtammann-_undbetreibungsaemter/betreibungsamt/betreibungsauskunft.html

当然Zürich に来てからの分だけなので、奨学金や住宅ローンなど日本での債務は多分記載されてません(ほぼドイツ語なので名前と生年月日以外は何書いてるか分からないんですが)。こんなの出す意味あるのかねとラボの子も言ってましたが、そういう慣習なんでしょうね。

スイスでは賃貸の支払いを確保するために、賃料が年収の1/3以下である必要もあります。それ以上の物件に住む場合は保証人が必要になるそうです。実際スイスの家賃は日本と比べて高額(正確に言うとかなり幅がある)で、立地を考慮すると私の予算の1800CHFでは日本の市営住宅みたいなとこしか借りられませんでした。元々住んでた関西圏なら18万もあればかなりいいところに住めるんじゃないでしょうか。いかに日本がデフレかの話はさておき、早く落ち着いてZürich をEnjoyしたいものです。

TWINTで請求書の支払いも出来る

なかなかwetを始められない或る化みす途です.

仕事直結のネタは中々書きづらいのでスイスネタばかりが続きます.

先日からブログに書いてるTWINTですが,携帯の請求書の支払いも出来ました.

scan & payってところで請求書の長ったらしい数字をスキャンして,支払い項目をチェックするだけです.

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ちなみに遅い時間に決済すると次の日に回ってしまうみたいです.

デビットなのに即時決済されてないからエラーと勘違いして2回支払いをかけてしまいましたが,果たしてどうなるのやら…。→2回分引き落とされます😭ご注意ください…。